国立大(理系)の駄文

月1ペースで書きます。

名書2015「議論のレッスン」

 

福沢一𠮷 「議論のレッスン」生活人新書 NHK出版

 今年読んだ本の中で僕にとって一番、役に立った本を紹介します。今年の夏休みに大学の議論をするプログラムに応募していました。そのとき自分が「議論って何?」という状態であり、議論するからには知らないと話にならないなと思い、アマゾンなどのレビューを見て分かりやすそうだったので購入しました。
 この本の内容はシンプルに説明します。議論は主張(Claim)、根拠(Data)、論拠(Warrant)から成り、自分がしたい主張の下支えするものが根拠であり、根拠が主張につながる理由を示すものが論拠です。これらを根底に据えて議論において必要な事が実例などを交えて分かりやすく書いてあります。

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 僕は理系学生です。ちまたでは理系は論理的思考が出来るから就活で強いみたいな話をよく聞いていました。読書後に思ったことは「全然、論理的思考が出来てなかった(泣)」実験レポートなどが週一であったり、論理的なまとめが必要な課題はかなり、こなしてきていたと思っていましたが、そもそも主張根拠の結び付け方を理解していなかったのです。この本を読んでからは、レポートがよりまとめやすくなりました。冷静に、自分は何が主張したくて、どんな根拠が必要なのかがすぐに考えられるからです。

 文理問わず、レポートが上手く書けないとか書き方が分からないなという人、多くの情報の中から質の高い情報を選ぶ術が欲しい人など必読です。

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